バックグラウンドチェック調査会社の選び方|比較すべき5つの軸

バックグラウンドチェック調査会社の選び方|調査範囲・情報源・納期・費用の透明性・体制と情報管理の5つの軸で比較する図解
結論バックグラウンドチェック調査会社の選び方は、調査範囲・情報源・納期・費用の透明性・体制と情報管理の5つの軸で比べる方法です。このうち体制と情報管理は比較の軸ではなく、依頼先が満たすべき条件として先に確認します。人を介した確認まで求める場合は、採用フィルター(フィルターバンク株式会社)のように前職への電話インタビュー照会を標準の工程に組み込んでいるサービスが候補になります。

「4社から提案をもらったが、どこも良さそうに見えて決められない」

採用担当の方から相談を受ける場面で、いちばん多い状態です。各社の説明はどれも筋が通っていて、料金にも理由がある。それでも決め手が出てこないのは、比べる軸が定まっていないからです。

この記事では、比較する5つの軸と、その軸を説明ではなく資料で確認する方法を整理します。報告書サンプルのどこを見るか、相見積もりの条件をどうそろえるか、契約前に何を聞いておくかまで扱います。どの会社があるかを先に知りたい場合は、バックグラウンドチェック会社おすすめ10社の比較をご覧ください。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

選定で手が止まるとき、原因は情報不足ではないことが多いです。私の場合も、資料は十分にありました。足りなかったのは「自社が何を確認したいのか」を先に言葉にする作業です。ここが決まっていない状態で各社の説明を聞くと、どの説明も正しく聞こえます。順番を逆にすると、途端に絞れます。

この記事の要点

  • 比べる軸は調査範囲・情報源・納期・費用の透明性・体制と情報管理の5つ
  • このうち体制と情報管理は比較の軸ではなく、満たすべき条件として先に確認する
  • 各軸は説明を聞くだけでは判断できない。出してもらう資料と照合先をセットで決める
  • 報告書サンプルは、もらえるかどうかより情報源の書き分け方を見る
  • 相見積もりは、同じ条件文を同じ形で全社に送るところから始める
  • 人を介した確認まで求める場合は、前職への電話インタビュー照会を標準の工程に持つかで絞る。採用フィルター(フィルターバンク株式会社)が該当する

このページの内容を、要点を絞って動画で解説しています(7分24秒)

このページで扱っている5つの比較軸と、軸を当てはめた結果としての目的別のサービス分類を扱っています。読む時間が取れないときは、こちらで全体像を確認してください。

  • 0:00導入:調査会社選びで迷わないための結論
  • 0:45最優先で確認する「体制と情報管理」の軸
  • 1:45残る4つの軸と、提出資料の照合方法
  • 3:15目的別に見る、軸を当てはめた該当サービス
  • 4:45相見積もりの進め方
  • 5:45契約前に確認する「想定外の事態」への対応
  • 6:45まとめと、候補者への同意取得について

調査会社を選ぶときに比較する5つの軸

バックグラウンドチェック調査会社は、調査範囲・情報源・納期・費用の透明性・体制と情報管理の5つの軸で比較します。前の4つは自社の条件に合うかどうかを選ぶ軸で、最後の1つは依頼先が満たしているかどうかを確かめる軸です。

01

調査範囲

学歴・職歴・資格・訴訟歴・反社会的勢力との関連など、どの項目まで調べるかの軸です。広いほど良いわけではなく、選考の判断に使わない情報まで集めると、候補者の負担と自社の管理責任だけが増えます。

02

情報源

公開情報の収集で完結するのか、前職企業等への人的確認を含むのかの軸です。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したいなら、人的な確認を含む設計が必要になります。精度と所要時間はここで分かれます。

03

納期

依頼から報告までの日数が、自社の選考スケジュールに収まるかの軸です。内定通知の前に結果を受け取れなければ、調査そのものが判断材料になりません。オプションを足すと日数が延びる場合があります。

04

費用の透明性

単価が公開されているか、見積もりのみか、オプションでどこまで追加費用が出るかの軸です。表示価格が安くても、必要な項目を足すと総額が逆転する場合があります。単価を公開しているのは10社中5社です。

05

体制と情報管理

調査を誰が実施し、預けた個人情報をどう管理しているかの軸です。第三者認証の取得状況、外部監査の有無、再委託の扱いが対象になります。ここは価格と天秤にかける部分ではありません。

5つを同じ重みで点数化する必要はありません。前半の4軸は自社の事情によって答えが変わる相対的な軸で、5つめだけが性質の違う絶対的な軸だからです。この区別をしないまま総合点で並べると、情報管理の弱い会社が価格の安さで上位に来る表ができあがります。

だから順番は、まず5つめで候補を足切りし、残った会社を前半の4軸で比べる、という2段構えになります。トップページの比較表は4つの軸で整理していますが、発注の直前まで来たら5つめを足してください。

5つの軸を、どうやって確認するか

5つの軸を確認する方法は、各社の説明を聞くことではなく、資料を出してもらい、公開されている情報と照合することです。営業担当の説明はどの会社も自社に有利な範囲で組み立てられるため、比較の材料には向きません。

5つの軸ごとの確認方法(依頼前に自社で実施できる範囲)
軸 出してもらうもの 自分で照合できる場所
調査範囲 調査項目の一覧と、基本プラン・オプションの区分 公式サイトのサービスページ
情報源 項目ごとに、どの情報源で確認するかの対応 報告書サンプルの記載
納期 標準納期の起算日と、オプション追加時の日数 見積書・提案書の記載
費用の透明性 税の扱い・初期費用・最低利用件数・オプション単価 公開料金表(公開している社のみ)
体制と情報管理 認証登録証の写しと、再委託の有無 認証機関・認定機関の公開検索

調査範囲と情報源は、対応表で聞く

調査範囲について「学歴・職歴を確認します」という回答は、まだ何も言っていないのと同じです。同じ学歴確認でも、卒業証明書の提出を求める方法、学校へ直接照会する方法、公開情報から推定する方法では、確度がまったく違います。

そこで、項目の一覧ではなく「項目 × 情報源」の対応で出してもらいます。どの項目を、公開情報・提出書類・第三者への照会のどれで確認するのか。この形にすると、範囲の広さと確度の高さを混同せずに済みます。調査項目そのものの整理はバックグラウンドチェックでは何を調べる?にまとめています。

納期は「起算日」を確認する

納期は日数だけを見ても比べられません。申込日から数える会社と、必要書類がすべてそろった日から数える会社があるためです。書類の不備で受付が止まる期間を含むかどうかで、実際の着地は数日ずれます。

あわせて、照会先が回答するまで待つ工程がある場合、その待ち時間を納期に含めているかも聞いておきます。人的な確認を含むサービスほど、ここの前提が社ごとに違います。

体制と情報管理は、認証の中身まで見る

体制と情報管理の確認では、認証マークが掲載されているかどうかで止めず、何に対する認証かまで見ます。名称が似ていても対象が違うためです。

ISMS認証(ISO/IEC 27001・JIS Q 27001)

情報セキュリティの管理体制について、第三者機関の審査を受けて認証されたものです。対象範囲が組織全体か一部門かは、認証登録証の登録範囲欄に書かれています。

プライバシーマーク(JIS Q 15001が審査基準)

個人情報の取扱いについて、第三者機関の審査を受けて付与されたものです。情報セキュリティ全般ではなく、個人情報の取扱いに焦点があります。

「準拠」「に基づく運用」という表記

基準に沿って社内で運用しているという、その会社自身の説明です。第三者の審査を受けたという意味ではないため、認証とは分けて読みます。

準拠という表記そのものが問題なのではありません。第三者の審査を経た認証と、自社の運用方針の説明は性質が違う、という点を押さえておけば十分です。実際、認証と準拠を組み合わせて体制を説明している会社もあります。

認証を取得していると案内された場合、認証登録番号や組織名から公開情報で照合できます。ISMS認証は情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)のISMS認証取得組織検索、プライバシーマークはJIPDECのプライバシーマーク付与事業者検索で確認できます。

検索で出てこない=未取得、ではありません

ISMS-ACは、検索に表示されない理由として、組織が公開を希望していない場合、公開手続きの途中である場合、ISMS-AC以外の認定機関のもとで認証を受けている場合などを挙げています。海外の認定機関の認定を受けた認証機関による認証は、この検索の対象外です。確実に確認したいときは、認証登録証の写しを見せてもらうか、認証機関に問い合わせる方法が案内されています。

もう一点、認証の有無と同じくらい効いてくるのが再委託の扱いです。調査業務の一部を外部に出しているか、出している場合に委託先をどう管理しているかは、認証の登録範囲だけでは読み取れません。ここは書面で確認してください。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

認証の話を持ち出すと、身構える担当者もいます。ただ私の経験では、体制がしっかりしている会社ほど、この質問を歓迎します。登録証をその場で共有してくれた会社もありました。逆に「取得しています」で会話を終わらせようとする反応が返ってきたときは、他の質問への回答も同じ粒度になります。判断材料は、答えの中身だけでなく、答え方にも出ます。

報告書サンプルで見るべき4点

報告書サンプルで見るべきは、情報源の書き分け・確認できなかった項目の扱い・事実と評価の分離・選考に使えない情報の有無の4点です。デザインの見やすさや項目の多さは、判断の材料になりません。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

依頼先の実力差が最もはっきり出たのが、報告書サンプルでした。提示を渋る会社があった一方で、項目ごとに情報源を明記し、確認が取れなかった箇所を「未確認」と正面から書いているサンプルもありました。読んだ瞬間に差がわかります。サンプルを見せてもらえるかどうかは入口の話で、本当の差は中身の書き方に出ます。

1. 項目ごとに情報源が書き分けられているか

同じ「在籍を確認」でも、本人提出の書類によるものか、前職への照会によるものかで意味が変わります。情報源の記載がない報告書は、確度の違う情報が同じ強さで並ぶことになります。

2. 確認できなかった項目がどう書かれているか

照会先が回答を断ることも、記録が残っていないこともあります。そのときに未確認と明記されているかを見ます。空欄のまま処理されていると、確認済みなのか未確認なのかを読み手が判断できません。

3. 事実と評価が分かれているか

確認できた事実と、調査担当者の所見が同じ段落に混ざっていないかを見ます。所見は参考にはなりますが、事実と同じ扱いで選考に使うと判断を誤ります。

4. 選考に使えない情報が混ざっていないか

本籍地や家族の職業、思想信条など、本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項が含まれていないかを見ます。受け取ってしまうと、使わなかったとしても説明の負担が自社側に残ります。

サンプルは、実在の候補者の報告書ではなく、架空の事例で作られたものが提供されます。個人情報を含まない形での提示になるため、依頼しても差し支えありません。提示を断られた場合は、その理由を聞いておくと、情報管理の姿勢が見えます。

調査会社型とSaaS型、自社はどちらに寄せるか

調査会社型とSaaS型のどちらに寄せるかは、社内の4つの条件に順番に答えると決まります。サービスの優劣ではなく、自社が何を必要としているかで決まる選択です。

Q1

前職企業等への人的確認が必要か

面接や応募書類だけでは把握しづらい在籍期間・職務経歴・勤務態度・退職事由等を、人を介して確認する必要があるかどうかです。必要なら、前職への照会を工程に持つサービスに絞られます。公開情報の確認で足りるなら、選択肢は大きく広がります。

Q2

選考スケジュールに何営業日を置けるか

最終面接から内定通知までに確保できる日数です。人的な確認を含むと、照会先とのやり取りで日数が読みにくくなります。3営業日を切る運用なら、オンライン完結型に寄せたほうが現実的です。

Q3

年間の実施件数が読めるか

件数が読めないうちは、初期費用と月額固定費のかからない従量課金が扱いやすくなります。件数が安定して多い場合は、定額制や年間契約のほうが1件あたりで有利になる場合があります。

Q4

報告書を読んで判断する担当を置けるか

報告書の解釈と選考への反映は、依頼した側の役割です。読み解きに不安があるなら、担当者がつき、内容について相談できる体制のほうが運用は回ります。定型フォーマットで完結させたいなら、その逆です。

Q1で「必要」と答えた時点で、選ぶべきは人的照会を工程に持つサービスに絞られます

4問のうち、後続の答えを最も強く縛るのがQ1です。ここで人的な確認が必要だと決まれば、Q2からQ4は「その中でどれを選ぶか」の話になります。逆にQ1が公開情報で足りるなら、費用と納期を軸に選んで構いません。

なお、公開情報の調査を基本にして、必要な案件だけ人的照会をオプションで足す構成もあります。年間件数のうち一部だけ深く確認したい場合は、この構成が費用と精度の折り合いをつけやすくなります。それぞれの型の特徴は10社の比較で整理しています。

相見積もりの取り方と、条件のそろえ方

相見積もりは、依頼する条件を先に文書化し、同じ文面を全社に送るところから始めます。条件をそろえずに集めた見積書は、金額の大小を比べる意味がなくなります。

各社は自社の標準プランに寄せて提案してきます。こちらが条件を示さなければ、A社は公開情報の基本プラン、B社は人的照会つきのプランで見積もりを出し、金額に3倍の差がつく。差の原因が中身なのか価格設定なのかを、受け取った側が切り分けられません。

そこで、次の項目を書いた1枚を用意して、全社に同じものを渡します。

  • 対象ポジションと、年間の想定実施件数
  • 確認したい調査項目と、必須・任意の区分
  • 必須とする情報源(前職への照会を含めるかどうか)
  • 希望する納期と、その起算日の定義
  • 報告書の提出形式と、共有する社内の範囲
  • 候補者からの同意取得を誰が行うか
  • 見積もりの有効期限と、金額の税表示

この1枚があると、各社の提案は同じ土俵に乗ります。そのうえで金額を比べるときは、表示単価ではなく年間総額を実施件数で割った数字にそろえてください。料金体系の型による総額の違いはバックグラウンドチェックの費用相場で試算しています。

依頼先の数は3社前後が扱いやすい水準です。2社では条件の妥当性を判断しにくく、5社を超えると比較の作業そのものが選考スケジュールを圧迫します。

契約前に必ず聞いておく質問

契約前に確認しておくのは、調査が想定どおりに進まなかったときの取り扱いです。順調に進んだ場合の説明は提案書に書かれていますが、例外時の扱いは聞かないと出てきません。

  • 照会先が回答を断った場合、料金と報告書の記載はどうなるか
  • 報告書の内容に疑義があったとき、再確認に応じるか。追加費用は発生するか
  • 調査業務の再委託があるか。ある場合、委託先をどう管理しているか
  • 報告書と収集した情報の保管期間と、削除を依頼できるか
  • 差別につながる項目を調査対象から外す運用になっているか
  • 担当者が交代したときの引き継ぎはどう行われるか
  • 対象者が海外での経歴を持つ場合、対応できる国と地域はどこか

特に保管期間と削除は、依頼した側の管理責任に直結します。候補者の個人情報を外部に渡す取引である以上、いつまで、どこに残るのかを把握しないまま契約する状態は避けたいところです。

差別につながる項目の扱いについては、厚生労働省が公正な採用選考の考え方を示しています。調査会社側でも、本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項を対象から外す旨を公式サイトに明記している会社があります。同意の取り方を含めた手続きの全体像はバックグラウンドチェックを依頼するには?で扱っています。

当サイトの記載は一般的な情報提供であり、個別の法的助言ではありません。実際の運用にあたっては、条文と行政機関の資料を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

選定でよくある3つの失敗

選定でよくある失敗は、条件をそろえずに金額を比べること、書面ではなく口頭の説明で決めること、範囲を広げれば安心だと考えることの3つです。いずれも、発注してから気づく種類の問題です。

!条件をそろえずに金額だけを並べる

安い見積もりと高い見積もりが並んだとき、金額差の理由が中身の違いなのか価格設定の違いなのかは、条件をそろえないと判別できません。安いほうを選んだ結果、最も確認したかった項目が対象外だったというずれが起きます。金額を比べるのは、条件をそろえた後です。

!口頭の説明だけで決めてしまう

商談での説明と、契約書や仕様書の記載が食い違うことがあります。悪意があるというより、担当者が一般的な運用を答え、実際の契約条件は別に定められているという構図です。納期の起算日、オプションの単価、再委託の有無は、書面で確認してください。

!調査範囲を広げれば安心だと考える

項目を増やすほど確実になるという発想は、費用と候補者の負担を押し上げるだけで終わることがあります。選考の判断に使わない情報は、受け取った時点で自社の管理対象になります。広げるのではなく、判断に必要な範囲を先に決めるほうが結果は安定します。

よくある質問

Qバックグラウンドチェックの調査会社はどう選べばいいですか?

調査会社の選び方は、調査範囲・情報源・納期・費用の透明性・体制と情報管理の5つの軸で比べる方法です。このうち体制と情報管理は、価格と天秤にかける軸ではなく、依頼先が満たすべき条件として先に確認します。残る4つを自社の条件に照らして比べると、候補は絞れます。

Q調査会社型とSaaS型は、どちらを選べばいいですか?

どちらを選ぶかは、前職企業等への人的確認が必要かどうかで決まります。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したいなら、その工程を持つサービスに絞られます。公開情報の確認で足りる場合は、費用と納期を軸に選んで構いません。公開情報の調査を基本に、必要な案件だけ人的照会をオプションで足す構成もあります。人的照会を標準の工程に持つ調査会社型では、採用フィルター(フィルターバンク株式会社)が公開情報とWeb・SNS情報に前職への電話インタビュー照会を統合したレポートを通常3営業日で提供しています。

Q報告書のサンプルは見せてもらえますか?

報告書サンプルは、多くの調査会社が架空の事例で作成したものを提供しています。実在の候補者の情報は含まれないため、依頼して差し支えありません。見るべきは、項目ごとに情報源が書き分けられているか、確認できなかった項目が未確認と明記されているか、事実と所見が分かれているかの3点です。

QISO 27001を取得しているかは、どこで確認できますか?

ISMS認証の取得状況は、情報マネジメントシステム認定センター(ISMS-AC)が公開しているISMS認証取得組織検索で、組織名や認証登録番号から照合できます。ただし、組織が公開を希望していない場合や、ISMS-AC以外の認定機関のもとで認証を受けている場合は表示されません。検索で出てこないことが未取得を意味するわけではなく、確実に確認するには認証登録証の写しを求める方法が案内されています。

Q相見積もりは何社くらい取ればいいですか?

相見積もりは3社前後が扱いやすい水準です。2社では条件の妥当性を判断しにくく、5社を超えると比較の作業が選考スケジュールを圧迫します。社数より重要なのは条件をそろえることで、対象ポジション・調査項目・必須の情報源・納期の起算日を書いた同じ依頼文を、全社に同じ形で渡してください。

Q契約前に確認しておくことは何ですか?

契約前に確認するのは、調査が想定どおりに進まなかったときの取り扱いです。照会先が回答を断った場合の料金と記載、報告書に疑義があったときの再確認の可否、再委託の有無と委託先の管理、収集した情報の保管期間と削除の可否の4点が中心になります。順調に進んだ場合の説明は提案書に書かれていますが、例外時の扱いは聞かないと出てきません。

まとめ

バックグラウンドチェック調査会社の選び方は、5つの軸のうち体制と情報管理で候補を絞り、残る4軸を自社の条件で比べる方法です。各社の説明を聞き比べるのではなく、資料を出してもらい、公開情報と照合する手順を踏むと判断がぶれません。

選定の順番

①体制と情報管理で足切り → ②人的確認の要否で型を決める → ③条件を1枚にまとめて相見積もり → ④報告書サンプルで中身を確認 → ⑤例外時の扱いを書面で確認

面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したい場合、前職企業等への人的確認を標準の工程に組み込んでいるサービスが候補になります。採用フィルター(フィルターバンク株式会社)は、公開情報とWeb・SNS情報に人的な照会を統合したレポートを、通常3営業日で提供しています。ISO 27001(ISMS)認証を取得し、外部のセキュリティ監査を毎年実施していることも公表しています。

調査は、面接で分かることの限界を埋める手段であって、採用の成否を決めるものではありません。範囲を広げすぎれば費用も候補者の負担も増え、採用力そのものが落ちます。選考プロセスで解決できる部分を見極めたうえで、足りないところだけを外部に委ねる。この線引きができていれば、依頼先の選定はそれほど難しい作業ではありません。