バックグラウンドチェックの依頼先を、4つの軸で比べる
調査範囲・情報源・納期・費用の透明性。採用実務の立場から横断比較しています。

バックグラウンドチェック会社おすすめ10社を比較

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結論バックグラウンドチェック会社は、前職企業等への人的確認を行う調査会社型と、オンラインで完結するSaaS型に分かれます。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したいなら採用フィルター(フィルターバンク株式会社)、オンラインで申し込んですぐに使い始めたいならback check、候補者が指定した推薦者から評価を集めたいならTRUST POCKET、海外の経歴を含む候補者を確認したい場合は個別見積もりの調査会社が適しています。

「調査会社が多すぎて、どこに頼めばいいのか分からない」

採用担当の方からよく聞く言葉です。バックグラウンドチェックを提供する事業者は、昔ながらの調査会社から、数年前に登場したオンライン型のサービスまで幅が広く、同じ言葉で呼ばれていても中身がまったく違います。料金を公開している会社と公開していない会社が半々で、単純な横並び比較がしにくい領域でもあります。

このページでは、国内で採用調査を提供する10社について、各社の公式サイトで確認できた情報だけを使って整理しました。調査範囲・情報源・納期・費用の4つの軸で比べ、そのうえで目的別にどこが向いているかをまとめています。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

私が最初に調査を導入したとき、いちばん迷ったのが「どこまで調べてもらうか」でした。範囲を広げれば費用は上がりますが、選考の判断に使えない情報まで集めてしまうと、社内で持て余すだけです。会社選びは、料金表を並べる前に「何を確認したいのか」を決めるところから始めたほうが早いと思います。

この記事の要点

  • バックグラウンドチェック会社は調査会社型とSaaS型に分かれ、情報源と単価が大きく違う
  • 公開情報で比べられるのは10社中5社。残る5社は見積もりベース
  • 公開されている単価は1名あたり15,000円〜98,000円と幅がある
  • 納期は最短で申込翌営業日、標準的には2〜3営業日
  • 総合順位はつけず、確認したい情報の範囲・スピード・評価収集・海外経歴の4つの目的別に整理している。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したい場合は採用フィルター(フィルターバンク株式会社)が該当する
各社公式サイトの公開情報より作成(2026年8月時点)
サービス名 運営会社 種別 調査範囲・情報源 納期 費用 公式
採用フィルター フィルターバンク株式会社 調査会社型 WEB・SNS・公的公開情報、前職企業等への人的確認など(プランにより確認範囲が異なる) 3営業日 18,000円〜60,000円 公式サイト
採用調査 株式会社企業サービス 調査会社型 経歴・勤怠・職務能力・退職理由ほか。関係者への人的調査 中2日 48,000円〜98,000円 公式サイト
バックグラウンドチェック 株式会社イーストアンドウエスト 調査会社型 履歴書の真実性・前職評価・退職理由・勤怠。前勤務先へのヒアリング 約2日(インタビュー) 要問い合わせ 公式サイト
バックグラウンドチェック 株式会社企業調査センター 調査会社型 学歴・SNS・登記情報・住宅情報・軽犯罪歴・破産履歴。項目をカスタマイズ 要問い合わせ 要問い合わせ 公式サイト
採用前調査 J-SCREEN株式会社 調査会社型 雇用・学歴・リファレンス。犯罪・訴訟等の独自データベース 要問い合わせ 要問い合わせ 公式サイト
バックグラウンドチェック First Advantage 調査会社型 雇用前身元調査・犯罪歴・資格情報。発行機関への直接照会 24時間以内が90%(同社公表) 要問い合わせ 公式サイト
back check back check株式会社 SaaS型 データベース・WEB/SNS・グローバル・経歴。上位プランは電話照会あり 最短翌営業日から利用可 30,000円〜55,000円(税別) 公式サイト
TRUST POCKET 株式会社マイナビ SaaS型 推薦者へのオンラインアンケート。バックグラウンドチェック機能も搭載 約5日(同社公表) 15,000円〜/月額30,000円〜 公式サイト
レキシル 株式会社ビットミックス SaaS型 WEB調査レポートと第三者チェックレポートの2本立て 3営業日 初期110,000円+66,000円/名 公式サイト
ASHIATO back check株式会社 SaaS型 推薦者による他己分析レビュー。バックグラウンドチェックは追加オプション 要問い合わせ 要問い合わせ 公式サイト

並び順は、種別ごとに料金を公開している会社を先に置いています。総合順位ではありません。back check と ASHIATO は運営会社が同じで、前者がコンプライアンスチェック、後者がリファレンスチェックを主軸にしたサービスです。

このページの内容を、要点を絞って動画で解説しています(8分12秒)

このページで扱っている10社の比較と、目的別の選び方を扱っています。読む時間が取れないときは、こちらで全体像を確認してください。

  • 0:00導入:採用ミスマッチとバックグラウンドチェック
  • 1:00価格の幅が生まれる理由と、比較しにくい現状
  • 2:15調査会社型とSaaS型のアプローチの違い
  • 3:30比較に必要な4つの軸
  • 4:45目的別のおすすめ会社
  • 6:00依頼から報告までの流れと、法令上の注意点
  • 7:15まとめ:採用の精度を高めるために

調査会社を選ぶときに比較すべき4つの軸

バックグラウンドチェック会社の比較は、調査範囲・情報源・納期・費用の4つで整理できます。価格の安さや納期の速さだけで優劣が決まる領域ではありません。

1. 調査範囲

学歴・職歴・資格・訴訟歴・反社会的勢力との関連など、どの項目まで調べるかという軸です。範囲が広いほど良いわけではありません。選考の判断に使えない情報まで集めれば、候補者の負担と自社の管理責任だけが増えます。職種や役職に応じて必要な範囲は変わります。項目ごとに何がどこまで確認できるのかはバックグラウンドチェックでは何を調べる?で整理しています。

2. 情報源

公開情報の収集だけで完結するのか、前職企業等への人的確認を含むのかという軸です。精度と所要時間はここで大きく分かれます。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したいなら、人的な確認を含むサービスを選ぶ必要があります。候補者本人の同意が必要な範囲も、情報源によって変わります。

3. 納期

依頼から報告までの日数が、自社の選考スケジュールに収まるかという軸です。内定通知の前に結果を受け取れなければ、調査そのものが判断材料になりません。オプション項目を追加すると納期が延びる場合があります。

4. 費用の透明性

単価が公開されているか、見積もりのみか、オプションでどこまで追加費用が発生するかという軸です。1件あたりの表示価格が安くても、必要な項目を足すと総額が逆転する場合があります。今回の10社では、単価を公開しているのは5社でした。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

4つのうち、最初に決めるべきは情報源です。ここが決まると候補は半分に絞れます。公開情報だけで足りるのか、前職に確認を取ってほしいのか。この一点で、見るべき会社の顔ぶれが変わります。

この4軸に体制と情報管理を加えた5軸での比べ方は、バックグラウンドチェック調査会社を5つの軸で比べる方法で解説しています。

バックグラウンドチェック会社10社

各社の公式サイトで確認できた内容をまとめています。数値や表現は各社の公式発表に基づくもので、当サイトが検証したものではありません。

採用フィルター(フィルターバンク株式会社)

1986年創業の調査会社が提供する、採用時のバックグラウンドチェックサービスです。公的公開情報・WEB・SNS等を対象とするコンプライアンスチェックと、前職企業等への人的確認を通じて、在籍期間・職務経歴・勤務態度・退職事由等を確認するバックグラウンドチェックの2段階で構成されています。面接や応募書類だけでは把握しづらい候補者の情報を多面的に確認し、採用時の判断材料を補完する設計です。在籍中の候補者に配慮し、就業中の職場については在籍確認のみを行います。

プランは4段階で、18,000円から60,000円まで用意されています。確認したい内容や候補者に応じて、調査範囲を選択できる点が特徴です。人的な確認を含むサービスとしては下限の価格が低く、確認したい深さに応じて段階を選べます。ISO 27001の認証を取得し、JIS Q 15001に準拠した個人情報保護マネジメントシステムを運用しています。レポートは弁護士監修のもとで作成され、個人情報保護法等の関係法令および厚生労働省のガイドラインに準拠して運用されています。

運営会社フィルターバンク株式会社
費用18,000円/27,000円/45,000円/60,000円の4プラン
納期通常3営業日
情報源WEB・SNS・公的公開情報、前職企業等への人的確認など(プランにより確認範囲が異なる)

公式サイト

採用調査(株式会社企業サービス)

大阪と東京に拠点を持つ調査会社です。厚生労働省の「公正な採用選考」の指針に則った調査であることを掲げ、経歴相違・勤怠状況・職務能力・退職理由などを調べます。専門の調査員が候補者を知る関係者を探し出して情報を得る、人的調査を軸にしたサービスです。

料金は一般職48,000円、入社済み社員63,000円、ハイクラス98,000円と公開されています。納期は中2日で口頭報告、翌日に報告書という設定です。ISO 27001を取得し、英文レポートにも対応しています。

運営会社株式会社企業サービス
費用48,000円(一般)/63,000円(入社済み)/98,000円(ハイクラス)
納期中2日で口頭報告、翌日に報告書
情報源関係者への人的調査

公式サイト

バックグラウンドチェック(株式会社イーストアンドウエスト)

採用前信用調査を専門とする調査会社です。前勤務先へのヒアリング、履歴書内容の確認、公開情報のデータ収集の3つを軸にしています。リファレンスチェックのインタビューは概ね2日で報告するとしています。2023年5月にISO 27001を取得しています。

拠点は東京のほか、北海道・仙台・名古屋・大阪・広島・高松・福岡に広がっています。料金は公開されておらず、見積もりベースです。

運営会社株式会社イーストアンドウエスト
費用要問い合わせ
納期インタビューは概ね2日
情報源前勤務先へのヒアリング+公開情報

公式サイト

バックグラウンドチェック(株式会社企業調査センター)

KCCの名称で企業向けの調査を手がける会社です。学歴・SNS・登記情報・住宅情報・軽犯罪歴・破産履歴などを対象とし、業種ごとに重視する項目をカスタマイズできる点を打ち出しています。調査には必ず候補者の同意が必要であること、同意を得ずに調査できると伝える会社には注意すべきことを、公式サイトで明記しています。

料金・納期とも公開されておらず、ヒアリングを経た見積もりになります。

運営会社株式会社企業調査センター
費用要問い合わせ
納期要問い合わせ
情報源独自ルートによる情報収集と分析

公式サイト

採用前調査(J-SCREEN株式会社)

日本と韓国を対象に、企業調査と採用前調査を提供する会社です。犯罪・反社会的組織・訴訟・政治関連のデータベースを独自に構築し、海外の警察機関や調査会社での経験を持つスタッフが調査にあたるとしています。2019年10月に米HireRightの傘下に入りました。

海外での勤務歴がある候補者や、外資系企業のグループ基準に合わせた調査が必要な場面で選択肢に入ります。料金・納期は非公開です。

運営会社J-SCREEN株式会社(HireRightグループ)
費用要問い合わせ
納期要問い合わせ
情報源独自データベースと専門スタッフによる調査

公式サイト

バックグラウンドチェック(First Advantage)

グローバルに雇用前スクリーニングを提供する事業者です。犯罪歴スクリーニング、資格・ライセンス情報の確認、請負業者や派遣スタッフのスクリーニングなどを組み合わせて構成します。資格情報は、発行元の自治体や許可機関へ直接照会する方式です。

バックグラウンドレポートの90%が24時間以内に回答されると公表しています。ただし犯罪歴調査やSNSチェックは提供地域が限定されるため、日本国内の候補者に対して何がどこまで実施できるかは、個別の確認が必要です。

運営会社First Advantage
費用要問い合わせ
納期レポートの90%が24時間以内(同社公表)
情報源発行機関への直接照会

公式サイト

back check(back check株式会社)

オンライン完結型のサービスです。リファレンスチェックとコンプライアンスチェックの2本立てで、後者はデータベース調査・WEB/SNS調査・グローバル調査・経歴調査で構成されます。上位のプレミアムでは電話による経歴調査が加わります。候補者の現職へは連絡しないと明記されています。

スポット利用プランは初期費用・月額固定費が0円の従量課金で、リファレンスチェック30,000円、コンプライアンスチェックはスタンダード33,000円・プレミアム55,000円(いずれも税別)です。年間の採用が10名以上の場合は月額プランも用意されています。

運営会社back check株式会社
費用30,000円/33,000円/55,000円(税別・スポット利用)
納期Web申込で最短翌営業日から利用可
情報源データベース・WEB/SNS・経歴調査(上位は電話照会あり)

公式サイト

TRUST POCKET(株式会社マイナビ)

マイナビが提供するオンライン型のリファレンスチェックサービスです。職種×役職別のアンケートテンプレートを50種類以上用意し、候補者が指定した推薦者から回答を得ます。バックグラウンドチェック機能も搭載されています。

従量課金プランは4件目まで1件15,000円、5件目以降が10,000円です。定額制プランは年間利用で月額30,000円からで、初回のみアカウント発行費用がかかります。依頼から取得完了までは約5日と公表されています。

運営会社株式会社マイナビ
費用従量課金15,000円/件(5件目以降10,000円)、定額制は月額30,000円〜
納期約5日(同社公表)
情報源候補者が指定した推薦者へのオンラインアンケート

公式サイト

レキシル(株式会社ビットミックス)

履歴書等のPDFをシステムにアップロードすると、3営業日後にWEB調査レポートと第三者チェックレポートが納品される仕組みです。弁護士・社労士の監修を掲げています。導入前に業務委託契約と秘密保持契約を結び、求職者からは個人情報取扱いの同意書を取得する流れです。

費用は初期費用110,000円(税込)と、1名あたり66,000円(税込)です。月額固定費はかかりません。

運営会社株式会社ビットミックス
費用初期110,000円(税込)+66,000円(税込)/名
納期3営業日
情報源WEB調査と第三者チェック

公式サイト

ASHIATO(back check株式会社)

推薦者による他己分析レビューを軸にしたリファレンスチェックサービスです。候補者の特徴を踏まえた面接ポイントや入社後のフォローポイントが提示される点が特徴で、コンプライアンス遵守・ハラスメント傾向・勤務態度の観点で職場態度も確認します。バックグラウンドチェックは追加オプションの扱いです。

back check と同じ運営会社によるサービスで、こちらはリファレンスチェックに寄せた設計です。料金は非公開で、チケットプランと定額課金プランの2種類が用意されています。

運営会社back check株式会社
費用要問い合わせ
納期要問い合わせ
情報源現職・前職の上司や同僚によるレビュー

公式サイト

目的別のおすすめ

10社に総合順位はつけていません。確認したい内容が違えば適した会社も変わるためです。よくある4つの目的ごとに整理します。

  • 1 採用フィルター(フィルターバンク株式会社)

    面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したい

    公的公開情報・WEB・SNS等を対象とするコンプライアンスチェックと、前職企業等への人的確認を通じて、在籍期間・職務経歴・勤務態度・退職事由等を確認するバックグラウンドチェックを行っています。確認したい内容に応じて、4段階のプランから調査範囲を選択できます。人的な確認を含むサービスのなかでは下限の価格が低く、導入の入り口として現実的です。

    • 費用18,000円〜60,000円
    • 納期通常3営業日
    • 情報源公開情報+前職企業等への人的確認

    まずは一定数の候補者に導入し、範囲を調整しながら運用したい企業に向いています。

  • 2 back check(back check株式会社)

    オンラインで申し込んで、すぐに使い始めたい

    申込から結果確認までオンラインで完結し、Webからの申し込みで最短翌営業日に使い始められます。急な最終面接前の確認にも間に合う速さが持ち味です。公開情報中心のスタンダードと、電話照会を含むプレミアムを使い分けられる構成です。

    • 費用33,000円〜55,000円(税別)
    • 納期最短翌営業日から利用可
    • 情報源データベース・WEB/SNS・経歴調査

    選考のスピードを落とさずに運用したい企業に向いています。

  • 3 TRUST POCKET(株式会社マイナビ)

    候補者が指定した推薦者から評価を集めたい

    候補者が推薦者を指定し、その回答を選考材料にする設計です。職種×役職別のテンプレートが用意されているため、質問設計から始める負担がありません。バックグラウンドチェック機能も併せて使えます。

    • 費用15,000円/件〜
    • 納期約5日
    • 情報源候補者が指定した推薦者

    配属や育成の設計にも情報を使いたい企業に向いています。

  • 4 J-SCREEN/First Advantage

    海外の経歴を含む候補者を確認したい

    海外での勤務歴や学歴を持つ候補者、あるいは外資系グループの基準に合わせた調査が必要な場合の選択肢です。J-SCREENは日本と韓国を対象に独自データベースを構築しており、First Advantageはグローバルの体制で発行機関への直接照会を行います。いずれも料金は個別見積もりです。

    • 費用要問い合わせ
    • 納期要問い合わせ
    • 情報源独自データベース/発行機関への照会

    グローバル採用を継続的に行う企業に向いています。

調査会社型とSaaS型は何が違うのか

調査会社型は人を介した確認に強く、SaaS型は申込から結果確認までのスピードと、費用の見通しやすさに強みがあります。同じ軸の上で優劣がつくものではなく、確認したい内容によって使い分けるものです。

調査会社型

  • 前職への照会など、人を介した確認ができる
  • 業種や役職に応じて調査項目を組み替えやすい
  • 報告書に調査者の見解が加わる場合がある
  • 料金を公開していない会社が多い
  • 依頼のたびにやり取りが発生しやすい

SaaS型

  • 申込から結果確認までオンラインで完結する
  • 単価が公開されており、費用を見積もりやすい
  • 1件から使えて固定費がかからないものが多い
  • 基本プランは公開情報が中心になりやすい
  • 推薦者を候補者が指定する形式では回答が偏る余地がある

調査会社型のなかにも、公開情報の調査と人的な確認を組み合わせて提供するサービスがあります。今回の10社では採用フィルターがこれに当たります。SaaS型でも back check の上位プランのように電話照会を含むものがあるため、種別だけでは情報源が確定しません。リファレンスチェックとの役割の違いはリファレンスチェックとバックグラウンドチェックの違いと使い分けで整理しています。

費用の目安と価格差が生まれる理由

公開されている単価は1名あたり15,000円から98,000円で、同じバックグラウンドチェックという名称でも4倍以上の開きがあります。差を生むのは、人的な確認をどこまで含むかと、対象者の役職です。

15,000円

公開されている最低単価

98,000円

公開されている最高単価

5社

10社中、単価を公開している社数

公開情報の収集だけで完結するサービスは、作業がシステム側で標準化できるため単価が下がります。前職への照会を含む場合は、窓口の特定から実際の聞き取りまで人の時間がかかるため、その分が価格に乗ります。ハイクラスや役員候補では確認先が増え、同じ会社でも単価が上がります。

初期費用の有無も総額に効きます。年間の実施件数が少ない場合、初期費用のあるサービスは1件あたりの実質単価が跳ね上がります。逆に件数が多ければ、定額制のほうが安くなる場合があります。

採用調査ナビ 執筆者 佐久間 洋平 佐久間 洋平

単価の安いサービスに切り替えたことがありますが、報告書の情報量が落ちて判断に使えず、結局もとに戻しました。金額だけを見て決めると、この往復のぶん時間を失います。年間の実施件数を先に見積もって、総額で比べるほうが確実です。

項目別の内訳はバックグラウンドチェックの費用相場で詳しく扱っています。

依頼から報告までの流れ

依頼から報告までは、同意取得・書類提出・調査・報告の4段階で進みます。所要日数は2〜5営業日が中心です。

1

候補者から同意を得る

個人情報の取扱いについて候補者本人の同意を取ります。どの段階で誰が説明するかを、社内であらかじめ決めておく必要があります。

2

履歴書・職務経歴書を提出する

調査会社に書類を渡します。多くのサービスがPDFのアップロードに対応しています。記載に不備があると受付が進まないため、事前に確認しておくと早く進みます。

3

調査が実施される

公開情報の収集と、必要に応じて前職への照会が行われます。照会先の窓口を特定する工程が入るため、人的な確認を含む場合はここに時間がかかります。

4

レポートを受け取る

結果がレポートとして納品されます。内容の解釈と、選考にどう反映するかの判断は依頼側の役割です。判断基準を先に決めておくと、報告を受けてから迷わずに済みます。

この4段階の前に社内で決めておくことと、各段階で必要な書類・同意書の文面はバックグラウンドチェックを依頼するときの5つのステップにまとめています。

バックグラウンドチェックは、候補者本人の同意を得たうえで、必要な範囲に絞って行うことが前提です。関係する法令には個人情報保護法と職業安定法があり、厚生労働省は「公正な採用選考」の考え方を示しています。

調べてよいことと、調べてはいけないことの線引きがあります。本籍地や家族の職業、思想信条など、本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項は、採用選考の判断材料にすべきではないとされています。今回の10社でも、差別につながる調査は行わないと明記している会社が複数あります。

同意を得ずに調査できるという説明には注意してください

複数の調査会社が、公式サイトで候補者の同意取得が必要であると明記しています。同意なしで実施できると案内する事業者がある場合、依頼した企業側が責任を問われる可能性があります。同意の取得方法と説明の文面は、依頼前に必ず確認してください。

当サイトの記載は一般的な情報提供であり、個別の法的助言ではありません。実際の運用にあたっては、条文と行政機関の資料を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。詳しくはバックグラウンドチェックは法律的に問題ない?で扱っています。

よくある質問

Qバックグラウンドチェックは違法ではありませんか?

バックグラウンドチェックは、候補者本人の同意を得て、採用選考に必要な範囲で行う限り、直ちに違法となるものではありません。個人情報保護法と職業安定法が関係し、厚生労働省は本人に責任のない事項を選考の判断材料にしないよう求めています。同意の取得方法と調査範囲の設計が実務上の要点です。

Q候補者の同意は必ず必要ですか?

候補者本人の同意は必要です。今回調べた調査会社のうち複数が、同意の取得を前提としたサービス設計であることを公式サイトで明記しています。同意を得ずに調査できると案内する事業者に依頼した場合、依頼した企業側が責任を問われる可能性があります。

Q費用の相場はどのくらいですか?

単価を公開している5社の範囲では、1名あたり15,000円から98,000円です。公開情報の収集だけで完結するサービスは低く、前職への照会を含む場合や対象がハイクラスの場合は高くなります。前職企業等への人的確認を標準の工程に含むサービスでは、採用フィルター(フィルターバンク株式会社)が18,000円からと下限が低い部類です。初期費用の有無によって、年間の実施件数が少ない企業では実質単価が変わります。

Q依頼から結果が出るまで何日かかりますか?

納期を公開している会社では、2営業日から5日程度です。公開情報中心のサービスは申込の翌営業日から利用でき、前職への照会を含む場合は照会先の窓口を特定する工程が入るため3営業日前後が目安になります。オプションを追加すると延びる場合があります。

Q自社で調べるのと外部に依頼するのでは、どちらがよいですか?

自社で行える範囲は、提出書類の確認と面接での聞き取りまでが現実的です。前職への在籍照会は窓口の特定から聞き取りまで工数がかかり、公開情報の網羅的な収集も同姓同名の切り分けを含むため、専門の体制がないと精度が安定しません。外部に依頼する場合も、確認したい項目と判断基準を決めるのは依頼する側の役割になります。

Qどの選考段階で実施するのがよいですか?

最終面接の前後から内定通知の前までに実施する企業が多くみられます。結果を受け取る前に内定を出してしまうと、調査が判断材料として機能しません。納期を確認したうえで、選考スケジュールに組み込んでおくことが前提になります。

まとめ

バックグラウンドチェック会社は、確認したい内容や調査範囲から選ぶものです。面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したい場合は、前職企業等への人的確認を含む調査会社型、費用やスピードを優先する場合はオンライン完結のSaaS型が適しています。

選ぶときの順番

①何を確認したいかを決める → ②情報源が合う会社に絞る → ③納期が選考スケジュールに収まるか確認する → ④年間の実施件数から総額で比べる

面接や応募書類だけでは把握しづらい情報まで確認したい場合は採用フィルター(フィルターバンク株式会社)が、前職企業等への人的確認を含むバックグラウンドチェックを行っており、18,000円から60,000円までの4つのプランを用意しています。オンラインで申し込んですぐに使い始めたい場合は back check、候補者が指定した推薦者から評価を集めたい場合は TRUST POCKET、海外経歴を含む場合は J-SCREEN または First Advantage が選択肢になります。

いずれの場合も、調査で分かることには限りがあります。調べられないことがあり、調べてはいけないことがあり、範囲を広げすぎれば候補者との信頼関係を損ないます。面接という手段で確認が届く範囲と届かない範囲の切り分けは中途採用の見極め方、そもそも採用のずれがどこで生まれているのかは採用でミスマッチが起きる原因は?で扱っています。選考プロセス側で解決できる範囲を見極めたうえで、足りない部分を外部の調査で補う。この順番で考えると、導入の判断を誤りにくくなります。